女の子に可能性を届けたい!Waffle立ち上げの思い

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女の子に可能性を届けたい!Waffle立ち上げの思い

こんにちは、一般社団法人Waffle代表のアイヴィーです。なんと、7月7日に女子学生特化型コーディングコース「Waffle Camp(ワッフル・キャンプ)」をローンチします!この前半記事では、私の今までの活動を振り返りつつ、Waffleがどのような団体かみなさんに知ってもらえればなあと思います!ちなみに、後半記事ではWaffle Campについてより詳しくお伝えします。

アイヴィー&Waffle自己紹介

アイヴィー(たなかさやか)

・大学卒業後より次世代のプログラミング教育での起業を目指す

・2017年NPO法人みんなのコード入社。

・2019年に一般社団法人Waffleを設立。

・本名がふつうすぎるので「アイヴィー」

一般社団法人Waffle

・「教育とエンパワメントを通じてITのジェンダーギャップをなくす」がビジョン

・女子中高生を対象としたプログラミングイベントやアプリコンペの機会を提供

・政策提言の準備

・8月からはウェブサイト開発の基礎を教える「Waffle Camp」を運営←new!

アメリカで感じたテクノロジーの楽しさを次世代に

まず私がIT分野に携わるようになった経緯をお話します。

大学時代、アメリカのテキサス州に交換留学していたときに、偶然近くで「SXSW(サウスバイサウスウェスト)」という音楽・映画・テクノロジーの祭典が開かれることを知りました。SXSWは、Twitterが注目を集めるきっかけにもなった業界では全米一の大イベントです。当時は周りの友人に流されてチケットを購入し、参加したのですが…これが予想以上のイベントでした!

(街全体が会場でした)

2013年当時、サムスンのブースで初めてスマホで食べたいものをスマホを使ってセルフオーダーを体験し、また、スマホで描いた絵をその場でTシャツにプリントしてプレゼントしてくれました。「スマホってこんなことできるの?!しかもこのエキサイティングな雰囲気はなに?!」と圧倒的なテクノロジーに魅了され、このときの経験をきっかけに、大学卒業後はプログラミング関連のコミュニティ運営に携わることにしました。

そのときテクノロジー分野の可能性と色々な問題に出会い、その中でも特に「次の時代に必要そうなコーディングスキルを次世代に教えること」に価値を感じ、NPO法人みんなのコードに入社しました。将来の起業を見据えて、社員5名以下のシリアルアントレプレナーの元で働きたいという希望にもあった場所でした。

みんなのコードでは、学校プログラミング教育必修化に向け、文部科学省後援事業や小学校の先生の指導支援事業、石川県加賀市にて学校外のテクノロジー施設立ち上げを牽引するなど、幅広い活動を経験させていただき、充実感のある日々でした。

テクノロジー分野の女性の少なさは世界共通

みんなのコード入社前から、海外のテック女性支援団体コミュニティを日本で立ち上げた経験から、テクノロジー分野の女性の少なさへの課題意識はありました。

その後みんなのコードで働いている中で、肌感覚としてテクノロジー分野のジェンダーギャップが開いていく様子を感じていました。

例えば、小学生向けのプログラミングイベントに参加すると男女半分半分の参加者だったのですが、中高生向けのプログラミングコンテストにいくと急に女の子が1人しかいなかったこともありました。

このような体験から、「IT業界の女性比率の低さはもしかして中高生から始まっているのでは?」という仮説をもち、副業で女子中高生にプログラミングを教える活動を始めました。

最初は20名程度のプログラミングイベントを開催し、その後「Technovation(テクノベーション)」という10代の女子を対象に、サンフランシスコのNPOが主催しているモバイルアプリ起業コンテストの日本支部のサポートをはじめました。

(2017年11月に初めて実施したイベント)

一般社団法人Waffleの設立に踏み切った理由

とはいえ、自分自身はIT企業の出身でも、エンジニアでもありません。素地のないこの分野で長く続けていける自信がなく、当初は副業・ボランティアベースで進めていました。そのときに、心のどこかで、エンジニアの方が問題解決をリードしてくれるのではないか、という期待ももっていました。

しかし、副業では継続的な支援が難しく、また、待てど暮らせどそのような強い団体が現れる気配もありませんでした。そんな中、2019年1月頃からふと日本にジェンダーの波がくることを察知し、やるなら「今」この波に乗らないといけないと思いました。

このまま自分がエンジニアではないことをコンプレックスに社会課題を放置にするのか、それとも自分の出来ることにフォーカスして事業を始めるのか。

自分の強みである、学校教育でプログラミング教育が導入される仕組みを詳しく知っていることや政策提言の方法を知っていることが活かせること。また、タイミングとして中高の学校教育でプログラミング教育が盛り上がる数年前の今の時期から参入すべきであること、ジェンダーの波がくるから今から公言して活動を実施しておくとよさそう、と「今やるべき理由」を明確に感じました。

そこで、半ば見切り発車でみんなのコードを辞めて、女子中高生を対象としたプログラミング教育事業を設立することを決断しました。

3年間で見えた女子中高生の変化

副業で続けていた期間を含めると、女子中高生へのプログラミング教育普及活動は3年目になります。10代にとっての3年は大きく、いつのまにか初めの頃に支援した中学生は高校生になり、高校生は大学生になって、彼女たちへのアプローチの効果が見えてきました。

以下は、学生からの声です。

「自分はハンディキャップを持つ方々の世界をテクノロジーでもっとよくしたいから、大学入学して1年生で情報系の研究室にいれてもらいました」by大学1年生

「私はもともとビジネスに興味があったんですけど、Waffleの提供するサービスを通じて本格的に理系に進みたいと思いました。今はデータサイエンティストを目指しています。」by高校2年生

「Waffleを通してテクノロジー教育に興味をもって、Life is Tech!のメンターになることになりました!」by大学1年生

私たちが活動することで、「ジェンダーギャップ」に気付いたり、「テクノロジーで解決する」ことを視野にいれたりして、中には進路を「データサイエンティスト」に変更した子もでてきたのです。

私たち大人は、理系は女子が少ないもの、エンジニアリングは女子が少ないもの、と半ば諦めてしまってる部分もあるかもしれません。しかし、社会全体で次世代を教育すれば少しずつ変えられる。

この最初の小さな成功体験をもとに、私たちは、より数多くの女子中高生に、より沢山の楽しい挑戦をできるような機会を何度も何度も提供し続けることが大事なんだと改めて強く感じました。

Waffleのいまとこれから

Waffleはまだ創業半年ですが、多くの人の協力と社会からのニーズを受け、順調に拡大中です。

・日本政府主催国際女性会議WAW! 6th ユース代表選出

・SDGsYouthSummit2020 若者活動家 選出

・女子中高生へのダイレクトリーチ数累計222名

・社会人向けには累計340名に講演

(上記人数は私が副業で実施していた時の人数も含む)

このような実績ができたのは、社会で「ITやSTEM分野のジェンダーギャップを埋めるために女子中高生にIT教育する必要がある」という認識が浸透していることの現れだと思います。

そして、多くのプロボノがWaffleの活動に賛同し、貴重な時間を活動に割いてくれています。ソフトウェア・エンジニアや、コンサル、PR、コピーライター、BizDev、UXデザイナーなどなど。co-founderも迎えました。

これからWaffleが何を仕掛けていくか?というところで、冒頭に紹介した「Waffle Camp」のリリースにつながります。…が今回は長くなったので、後半記事で紹介させてもらいますね!

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