#1 Waffle共同創業者 斎藤明日美さんにインタビュー【Waffle College Voice | Waffle College NEWS】

Close the gendergap

Created with Sketch.

#1 Waffle共同創業者 斎藤明日美さんにインタビュー【Waffle College Voice | Waffle College NEWS】

みなさん、こんにちは!

記念すべきWaffle College NEWSの第一回は、Waffleの共同創業者を務める斎藤明日美さん(31)にインタビューしました。

WaffleやWaffle Collegeに込められた思いを知ることはもちろん。

私たちCollege生からすると「できる人」のイメージが強く、ベールに包まれている明日美さんの意外な一面がみられるかもしれません。

ぜひご覧ください!

Waffle、Waffle College について


日本に女子およびジェンダーマイノリティがプログラミングを学んでいける場を!

──Waffleにかかわり始めたきっかけ、そしてWaffle College誕生のきっかけについて教えてください。

斎藤明日美(以下、斎藤): Waffleは、もともと小学校のプログラミング教育の普及を目指すNPOで働いていたアイヴィー(代表理事:田中沙弥果)が始めたプロジェクトでした。そのプロジェクトを私が手伝い、その後共同創業者として法人化するにあたって、2人に共通していた思いは「日本の中に女子およびジェンダーマイノリティがプログラミングを学んでいける場を作る必要がある」というものでした。私がIT企業で働いていた頃、上司に「女性エンジニアやデータサイティストを増やさないのか?」と聞いたことがあります。そのとき「増やそうとしてもそもそも応募が少ない」ということを言われました。その原因として、高校の文理選択の時点で多くの女子が理系から離れることを知り、中高生の段階での教育に踏み出さねばという思いからはじまりました。

 Google.org に応募するにあたって構想したWaffle Collegeは、もともと大学生向けのプログラムを要望する声が多く、いつかは始めたいと思っていたものでした。根本的な課題解決のためには中高生を対象にするべきだと思い、しばらくはそこに焦点を当て続けました。しかし、メンバーで議論を進める中で、中高生段階での文理選択や進路選択などで、ITを全く考えてこなかった学生にも門戸を開くことで、自らで“稼ぐ力”を身につけ、“令和の手に職”とも言えるITスキルを多くの女子学生に届けたい、という気持ちがさらに強くなりました。そこから大学生版プログラムの構想が始まり、誕生に至りました。

自分でキャリアを選択して生きていける女性に!

──Waffle Collegeはどんな場になってほしいですか?

斎藤:自信をもってキャリアを踏み出せるように成長できる場になってほしいです。スキルアップして、しっかりと自分でキャリアを選んで決めていくことができる。そのために、大きな手助けになるのがITだと考えています。現在ITにあるジェンダー的な固定観念を取り払って、「ITはあなたの人生を輝かせてくれるものだよ」というメッセージを伝えていきたいです。また、Waffle Collegeは「自己肯定感爆上げ塾」でもあると思っています。さまざまな女子およびジェンダーマイノリティの学生がITを通して自分自身に自信を持てる場になってほしいと思います。

──Waffle Collegeの展望としてはどのようなことを考えていますか?

斎藤:Waffle Collegeの卒業生がそれぞれ学校に持ち帰って、次の世代を育てていけるような形になってほしいと思っています。そして、女子およびジェンダーマイノリティの学生がITに触れられる場を日本全国に作りたいと考えています。日本は理工系の女子学生数がとても少ないという現状があります。この構造を実際に変えることは難しく、短期間での実現は困難です。しかし、一人ひとりがITのスキルを身につけることによって、キャリアの選択も大きく変わっていくと思うのです。だからこそ他学部、文系でもITを知ることができる場所が必要だと感じています。

また、Waffle Collegeが知名度を上げていくことで、卒業生が所属意識による安心感を持てるようになってほしいとも思っています。いざIT業界に入ったとき、たくさんの男性の中でアウェイ感を覚えながら仕事をこなしていく、その心理的疲労の蓄積はとても大きいです。そんな時、「あ、Waffleの子なのね!」と周囲から認識してもらえることで、新しい場所でもホームに近い感覚を感じてもらえれば、そこに安心感が生まれていくと考えています。

──Waffle College生に期待することはなんですか?

斎藤:自分から挑戦する姿勢をもってほしいと思っています。Waffle Collegeをはじめとする活動を通して、自分が発言、行動する権利があるということをしっかり理解し、挑戦につなげていくことができる人になってほしいです。私たちはCollege生の志望理由をとてもよく読んでいます。それぞれの分野で挑戦してきている子が多いから、それをITという分野に変えても同じことができるのではないかと信じています。

──Waffle College生にびっくりしたことはありましたか?

斎藤:言語化能力が高いことです(笑) あとは、キャリアを真剣に考えている子が多いことですね。ITを知り始めてからのみんなからの意見は、あの情報が欲しいんだな、この情報がないからここに溝ができているんだなとか、逆に勉強になることが多いです。

Waffle College生からの質問


──Waffleで働く前は、スタートアップ企業で働いていたこともある明日美さん。なぜスタートアップ企業を選んだのですか?

斎藤:元々大企業を志望していましたが、選考で落ちてしまいました(笑)。その後、他の会社を探したのですが、なかなか自分の関心のあるデータを扱っている会社が見つからず、興味が持てませんでした。そんな時、環境問題への対策としてデータサイエンスを使っているスタートアップ企業を見つけ、素敵だと感じました。悩む部分もありましたが、スタートアップなら成長できる量が違うこと、そしてその企業の面接官から自分は「普通」ではないと言われて、「普通じゃないならいいか!」と吹っ切れたことが決断の理由になりました。

──ITの情報をどうやって仕入れていますか?

斎藤:Twitterが多いです。その他には、MIT Tech ReviewやTechCrunch Japan(日本版コンテンツ廃止)でニュースを見たり、サービスの公式アカウントでイベントを知ったりします。。あとは、Waffle CollegeのTAさんは良い情報をツイートしてくれると思います。でもTwitterはつきあいかたを考えて使っています(笑)

──自信を持って発言しやすくなるコツはありますか?

斎藤:笑顔でいることで受け入れられやすくなって発言しやすいということはあるかもしれません。そして、練習すること。自分の言いたいことは準備しておくことで、相手の発言に流されずに自分の考えを伝えられると思います。あとは、発言しやすい場所においてスモールステップで経験を積んでいくことも必要かなと感じます。

──Waffleの仲間をどんなふうに集めましたか?

斎藤:Twitterや紹介などが多いです。

──ロールモデルはいますか?

斎藤:いろいろな人にすぐ憧れてしまいます(笑)。何になりたいのかを1から決めることはかなり大変です。ロールモデルとまでいかなくても、自分が憧れるような部分を持っている人を見つけられれば、自分が今いるところの解像度を上げることができて、人生を進めやすいと思います。

今回は斎藤明日美さんへのインタビューをお伝えしました。

やはりかっこいい明日美さんのこと、そしてWaffle、Waffle Collegeの素敵さが伝わったでしょうか?

インタビュー初経験のメンバーがほとんどだったので、正直皆かなり緊張していたのですが、明日美さんが明るい雰囲気にしてくださったことで、とても楽しいインタビューとなりました。明日美さん、本当にありがとうございました。

そして読者の皆さん、ご拝読ありがとうございました!

次回もお楽しみに!!

執筆:Y.N.
画像・デザイン:N.H.